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グループディスカッションで評価されるポイントについて
2021年7月20日
グループディスカッションは、苦手意識がある人は少なくありません。個人面接で上手く表現できても、グループになると自分の魅力をアピールできない人もいるでしょう。この記事では、グループディスカッションで評価されるポイントを紹介します。全てのポイントを満たすことは難しいかもしれませんが、できる対策をやりましょう。少ない練習時間で対策ができるよう、重要なポイントを確認してみてください。
目次
見られている能力
グループディスカッションで必要とされるポイントは、大きく分けて2つです。ひとつは個人の能力、ふたつはチームプレーの能力です。そもそも、グループディスカッションは、学生のコミュニケーション能力を評価する目的があります。そのため、個々の能力が優れているだけでは評価が得られません。個人とチームプレーの両方の能力を高められるよう、それぞれ必要な要素を紹介します。
個人の能力
個人の能力で必要な点は、4種類あります。論理性・思考力・知識・構成する力です。まず論理性は、主張と根拠をセットにして話すための能力です。例えば、「〇〇だから、〇〇である」のように、根拠のある話し方をしましょう。曖昧な話し方は友達なら理解してくれるかもしれません。しかし、グループディスカッションは初対面の人が少なくないため、誰にでもわかる話し方が求められます。次に思考力は、問題解決のため最適な選択肢を選ぶ能力です。問題に直面したとき解決策は1つだけが正解ではありません。状況に応じて解決の過程を考えながら最適な選択肢を選べるといいでしょう。知識は、お題についての情報力のことです。さらに議論を展開するため、意見をまとめていく力が必要になります。
チームプレーの能力
チーププレー能力は、6つに分類できます。リーダーシップ、フォロワーシップ、傾聴力、対人関係力、他者をいかす力、盛り上げ力です。グループディスカッションでは、司会者がリーダーです。しかし、1人だけがまとめ役となるのではなく、チーム一人ひとりが全体をまとめ、周囲をフォローするようにしましょう。また、相手の意見に耳を傾ける傾聴力も重要なポイントです。聴くとは、相手の意見を素直に受け止めて肯定的に捉える力のことです。グループディスカッションでは意見を言うほうに注目しがちです。しかし、良好な人間関係を形成して幅広いアイデアを出すため、聴く力も求められます。自分だけ主張するのではなく、時には相手を尊重し、助け合いましょう。また、意見が出やすくするよう、場の雰囲気を盛り上げる力も必要です。
グループディスカッションでの評価のポイント
グループディスカッションで評価に関わる具体的な場面を紹介します。評価を高めたいなら、次のようなコミュニケーション能力を高めてみましょう。独りよがりにならずに、全体を見る力をつけてみてください。
人の話を聞く姿勢
人の話を聞く姿勢とは、相手が話したくなる雰囲気づくりのことです。誰でも、特定の人と話しやすいと感じたことはあるでしょう。話しやすいのは、相手を気遣い、話を聞いてくれる雰囲気があるためです。例えば、次のような対策があります。
● 相手の目を見る
● 体を相手に向ける
● 肯定的な相槌を打つ
● 相手の話を最後まで聞く
ポイントは、相手を理解しようとする姿勢です。ただし、相手の話をダラダラ聞くのは、評価を下げる原因のため避けてください。
人の意見を肯定する姿勢
人の意見を肯定する姿勢も、相手の話しやすさに影響します。相手の意見に否定的な感情があったとしても、意見を肯定しましょう。誰でも自分の意見を認めてくれると嬉しくなり、もっと話したくなるものです。相手の意見を肯定するポイントは、次のような対策があります。
● 相槌を打つ
● 笑顔で話を聞く
● 相手の言葉を繰り返す
● 感情を表現する
● 共感する言葉を使う
グループ内で違う意見が出ても、選択肢のひとつだと考えるといいでしょう。聴く姿勢ができていれば、グループ内で積極的な意見が出るようになるからです。
場の空気を良くしようとする姿勢
グループ内に場の空気を良くする人がいると、雰囲気が良くなります。例えば、発言が止まったとき、自己主張の強い人がいるときなどに役立ちます。具体的な対策としては、自分から積極的に話しかけることです。意見が言えず困っている人がいたら、質問を投げかけてみましょう。また、会話のネタが豊富にあると、どんな場でも対応できます。空気を良くするためには、笑顔を心がけ、ポジティブでいることです。穏やかで明るい雰囲気があると、グループ全体が議論を楽しめるでしょう。
全員に目を配る姿勢
グループディスカッションでは、全体を見る力が評価されます。発言していない人はいないか、進行はスムーズなのかを見る力です。全員に目を配るコツは、全員の目を見て話すことです。複数の人と話すときに、全員の目を見て話すと、仲間意識が生まれて肯定感が強くなります。グループディスカッションでは、自分が周りを引っ張っていくよう意識しましょう。
評価ポイントが異なる2つのグループディスカッション
グループディスカッションが実施されるタイミングは、2種類あります。ひとつは選考初期の1次面接で、もうひとつは最終面接直前です。それぞれ評価ポイントが異なるため、状況に合わせて対策を使い分けましょう。
1次面接のグループディスカッション
1次面接のグループディスカッションでは、チームワークが見られます。最初は、雰囲気を優先している場合が多くなっています。チームワークが優先されるのは、個人の能力があっても、コミュニケーション能力が低い人材を避けたい理由からです。具体的なチームワークの対策としては、リーダー性や傾聴力などです。グループ全体の意見をよく聴いて、全員をまとめるよう努力してみましょう。
全員に目を配る姿勢
最終面接直前のグループディスカッションでは、個人の能力が評価ポイントです。1次面接でコミュニケーションが高い人だけが通過しており、さらに選考するため個々の能力を見ています。具体的な個人能力の対策としては、論理力や思考力などです。わかりやすく説明できて、最適な選択ができるよう練習しておきましょう。
グループディスカッションでは議論への貢献が大切
最終的に、グループディスカッションでは、論議への貢献が大切です。例えば、司会者はリーダーシップを発揮できるから有利ということはありません。大切なのは、どの役割であっても議論に貢献できたかです。自分の特徴を理解して、最適な役割で議論に貢献しましょう。紹介した対策で苦手な部分があっても、工夫次第で貢献はできます。自分ができることから練習して、コミュニケーション能力を高めていってください。