インターンシップとは?参加する意味やメリットを紹介

2023年7月12日

インターンシップとは

就活する女性

インターンシップとは、就職活動を始める学生の皆さん に「自分にあった職業は何か」「企業のなかで、社会のなかで働くことはどんなことなのか」を気付いてもらえるよう、企業が用意し提供する職業体験の機会です。 インターンシップは1日だけの短いものから、2~3日から一週間、長いものでは1ヶ月程度の期間、企業のなかに入り研修を受け、業務に従事します。就職活動を行う学生のうち、約8割がインターンシップに参加し就職しているとの統計もあります。 自分の適性を知り、企業への理解を深めるためにも、インターンシップへの参加は就職するにあたって非常に参考になるものと言えるでしょう。ちなみに、インターン(Intern)は『実習生』を表す英単語で、シップ(ship)は『立場・集団』を意味する接尾語です。

インターンシップに参加する目的、メリット

メリット

インターンシップには多くのメリットがあります。参加する学生はもちろん、開催する企業にも価値があります。 学生は、実際に業務を体験することで、漠然と抱いていた仕事へのイメージを明確にすることができます。企業・業界に対する自分の想像と実際の業務が同一であれば、就職活動にも身が入るでしょう。また、実際に業務に就いて『何か違うな』と感じたなら、そこから自分の適性を知ることもできるでしょう。企業を知り、仕事を知り、さらに自分の適性を知ることが、インターンシップ参加の目的と言えます。企業にとっては、自社の業務の具体的なポイントや、社会への貢献度を広く知ってもらえる絶好の機会です。仕事の楽しさや困難、達成感などを実際に知ってもらい、学生に理解してもらうのが、企業の目的でもあります。では、インターンシップに参加することで得られる利点を4つ、挙げておきます。

より具体的な企業研究ができる

自分が就職したい、働いてみたい企業/業界の情報は、企業のホームページはもちろん、四季報や就活サイトの書き込み、あるいは友人・先輩の口コミなど様々な方法で収集できます。しかしその多くは、企業を一面だけから見た表層的なもので、ホームページでも「良い面」だけを取り上げていることがあります。でもインターンシップに参加することで、企業の”実態”を、うかがい知ることができます。 仕事はどんな流れで、どんな作業を任され、責務を果たさなければならないのかを、社員の方から伺ったり、体験したりすることができます。ネットや資料だけではわからない、リアルな企業の側面が伺え、企業や業界に対する理解がさらに深まります。自分自身で見聞きし確認した情報で、企業研究を進めることを可能にするのが、インターンシップです。

本選考で優遇されることがある

企業や業界にもよりますが、インターンシップに参加した学生は優遇されることがあります。 通常、就職活動は「エントリーシート(ES)提出>書類選考/筆記試験>一次面接>二次面接・最終面接>内定」という流れが一般的です。インターンシップはESの提出前、あるいは後に行われることが多いのですが、「参加者は、 一次面接は省略して二次面接から開始」したり、「試験や面接を早期に開始」などの優遇措置を用意したりしている企業は多数あります。またそういった優遇措置は、多くの場合公開されています。インターンシップ情報を積極的に収集して、就職活動を有利に進めましょう。

面接・書類では伝わらない自分の良さを伝えることができる

1日、あるいはそれ以上の時間をかけて行われるインターンシップでは、企業もじっくりと学生を観察し評価できます。それはエントリーシートや短い面接時間では伝わらない、貴方の良さをアピールできるということです。「英語力は弱いと思う…」「学歴、他の学生と比べると足りないかも…」などと自信がもてない人こそ、インターンシップに参加しましょう。例えば英語はわからなくても誰とでも会話できるとか、学業が足りなくてもバイトで頑張ったとか、面接や書類では伝わらない貴方が得意なことを伝えることが出来るのが、インターンシップです。自分のことを企業に知ってもらう場として、インターンシップを活用しましょう。

本選考の面接で「ガクチカ」としてアピールできる

インターンシップに参加した企業へエントリーしたら、 参加経験それ自体が「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」として本選考でアピールできます。実際にインターンシップで行ったこと、そのなかで難しか ったこと、またそれをどうやって乗り越えたかなどを面接時に伝えられ、何よりも「自分はここで学ぶことができました」と訴求することも可能です。企業側も、インターンシップの内容は把握していますから、そこでの発言には注目しますし説得力もあるでしょう。また、参加した企業だけでなく、他社企業への応募の際にも「ガクチカ」としてアピールできます。

インターンシップの種類と期間

クリックとトライ

インターンシップには、大きく4つのスタイル・型があります。

実践型

職場に入って、実際の業務に従事するスタイルです。 社員の指示を仰いで業務を経験することで、リアルな職場環境を体感できます。企業を内側から見ることができ、また仕事にまつわる苦労も体験できるでしょう。

課題突破型

企業からテーマを与えられ(売上を増やすには、など)、そのテーマ/課題の解決策を見つける、ワークショップ型のインターンシップです。テーマを事前に告知し、当日までにプレゼン資料を作成して発表する形式や、あるいはグループディスカッションで課題解決していくスタイルなどが取られます。課題への回答そのものより、課題に取り組む学生の姿勢を、企業側は見ています。

業務体験型

実践型に近いのですが、施設見学や店頭での販売、工場での生産工程への参加など、企業や業界のことを知らない人に「より深く業務の幅を知ってもらおう」とするときに取られるスタイルです。

講義セミナー型

企業の規模、業務内容、業界の動向などを講義のかたちで社員の方が説明する形式です。単なるセミナーではなく、参加する学生へも質問し回答を求めることがあります。

いずれも期間は1~3日のものから1週間前後、あるいは1ヶ月以上と長期に渡ることがあります。実践型は長期のものが多いでしょうし、業務体験型は1週間程度、課題突破型や講義セミナー型は1~3日程度のものになる傾向が見られます。2022年4月に経団連と大学協議会でまとめた報告書では、インターンシップは「短期のものは5日間以上、長期のものは2週間以上」として、1日~数日程度のものは 「オープン・カンパニー」と呼ぶように、企業への周知徹底を図ろうとしていますね。

インターンシップの探し方、選び方

search

インターンシップの種類や期間、参加したときのメリットについていくつか挙げてきました。次は、「自分が興味を持てるインターンシップ」をどうやって探せばよいか、その方法を挙げていきましょう。 入り口は、大きく3つあります。

1.学校のキャリアセンターに紹介してもらう。

学内のキャリアセンターには、数多くの企業・業種・職種の、インターンシップ開催に関する情報が寄せられています。 企業が自社で発表する前にセンターへ相談することもあり、ネットでは見つけられない長期のものや海外インターンシップなどが見つかるかも知れません。

2.先輩、知人などに紹介してもらう。
応募してみたい業界・企業のインターンシップが見つけられないときは、社会人の先輩や家族・友人を頼って「インターンシップを行っている企業」を探してみるのも有効です。 意外な縁で企業につながることもありますし、こういった場合、紹介してくれる方もインターンシップを経験していることが多いので、その体験談から得られる情報も重要です。「紹介してくれる人がいない…」という方は、上記のキャリアセンターに相談しましょう。センターは、貴方が探している業界や企業に属している卒業生に連絡をとり、紹介してくれるはずです。

3.インターンシップ情報が掲載されているネットサービスを使って探す。
上記の2つと併せて、ネットに多数あるインターンシップ掲載サイトも利用し、情報収集しましょう。 ネットの利点は、莫大な情報のなかから、自分が知らない業界の情報を得られることです。『インターンシップ 募集 サイト』などのキーワードに加え、業界名なども加えて検索するのがお勧めです。 「リクナビ」「マイナビ」といったナビサイトにも、各社でのインターシップ情報が掲載されているので有効活用しましょう。

上記の方法で探す際、注目するべきポイントは以下の3つです。

1.業界。自分が入っていきたい業界がある方はもちろん、どんな業界・業種が自分に合っているのか、迷いがある方もまずは「世間にはどんな業界があるのか」を知るところから始めて、いろんな種類の業界・企業の職業を体験してみましょう。

2.職種。営業・事務・企画・管理など、企業のなかにはさまざまな職種があり、それぞれが互いに連携し活動することで、企業は成果を産み出しています。自分がやってみたい、あるいはやれそうな職種があれば、その仕事にチャレンジできるインターンシップを探しましょう。 職種が絞れない方は、「なんとなくイメージできる」くらいの仕事から職種を探してみれば良いですし、「知らないから教えてもらおう」くらいの気持ちで、職業体験できるインターンシップに応募・参加してみましょう。 自分の思わぬ適性が、発見できるかも知れません。

3.その他。業界や職種で悩んでいる方なら、自分の行動範囲にあるインターンシップの募集を探して、応募するのも選択肢のひとつです。それによって新しい発見があるかもしれません。 

インターンシップの服装

fashion

インターンシップも就職活動のひとつと考えて、服装には気を配りましょう。 企業訪問であることを意識し、社員の方に『好印象』を与えることを意識して身なりを整えましょう。清潔感は必須です。スーツスタイルで参加するのが無難でしょう。募集要項に「服装自由」や「私服可」と書かれていれば、スーツでなくても大丈夫です。ノーネクタイにジャケットなど自分がリラックスできる服装で、派手な色合いは避けましょう。参加する内容によっては、「動きやすい服装で」と指定されるかも知れません。この場合は頻繁に移動したり軽作業が発生したりすることも想定されるので、タイトなスーツやパンツ・スカートは避けましょう。企業の指定に従いつつ、「好印象」「清潔感」「リラックス」をキーにコーディネートしてみましょう。 

インターンシップに参加する際に気をつけたいこと

インターンシップに参加する女性

インターンシップには、以下に挙げる3つのポイントを心がけて参加しましょう。

1.ビジネスマナーを学び、身に付けていきましょう。 「実践型」「課題突破型」「業務体験型」「講義型」、いずれのパターンのインターンシップでも、必ず社員の方との接点はあります。訪問時の受付での対応、会議室に案内され扉を開けたときの挨拶、席に案内された際の御礼、など上げればきりがないですが、各シーンでどのように振る舞えばよいのかを把握して、参加させてくれた企業への礼儀を欠かさぬよう行動しましょう。

2.参加する企業についてはもちろん、属する業界についても調査し研究しておきましょう。 企業サイトや四季報などで事前に企業・業界を調査し、「この企業の顧客は誰か」「販売している商品の強みは何か」「どんな部署があるのか」など、手の届く範囲の情報で大丈夫ですので収集し、企業特性をつかみましょう。そうすることで、インターンシップで指示される作業や課題にどのような意味・意図があるのかを把握することができ、より活動しやすくなるでしょう。

3.インターンシップに参加する目的を、自分のなかで見つけておきしましょう。 漫然と参加し作業するのではなく、「仕事の全体の流れを把握しよう」とか、「どんなやり方で商品企画しているのか見せてもらおう」など、一つでも良いので何かしら得ることを意識して参加しましょう。そうすることで、たんなる職業体験にとどまらず、「より深い企業・業界研究」につながるインターンシップになるでしょう。

そのほかにも、「募集要項にはしっかり目を通し、制約事項を理解する」「当日の持ち物にも気を配る」といったことにも気をつけましょう。

インターンシップ参加後は振り返りが大切

インターンシップに参加する女性

インターンシップが無事終了したら、参加して感じたことや自分の行動を振り返り、メモ程度の箇条書きで良いのでまとめてみましょう。最初に思い描いていた業務と同じだったかあるいは違っていたのか、課題や作業を問題なくこなせていたか、出来たはずなのに出来なかったことはなかったか等、よかったこともダメだったことも思い返すことで、その先にある面接やガクチカに活かせる気づきや学びが得られるはずです。また、可能であれば一緒に参加した仲間や、社員の方からのフィードバックも得られれば尚良いですね。インターンシップの最終日に、「貴方のよかったところ」などのフィードバックを下さる企業もあります。また、終了後にインターンシップ担当者に御礼のメールを差し上げ、「自分の行動に問題がなかったか」「 上手く出来なかったことはなかったか」などを尋ねてみるのもいいでしょう。返事がいただけたら、何よりの参考になります。

自分が好きな業界に入っていくことはもちろん、全く知らない業種に挑戦することが出来るのもインターンシップです。企業も学生の参加を待ちわびていますから、積極的に応募し、企業や業界への知識・興味を深めていきましょう。その活動のなかで、貴方自身の職業適性にも気付くことが出来るはずです。参加した後もその経験はガクチカとしてアピールできるので、キャリアセンターやネットを活用してインターンシップ活動に励んで下さい。

アクタガワのインターンシップとは

スーツを着てガッツポーズをする女性

アクタガワのインターンシップは、2種類あります。

地域コミュニティ創造企業ってどんな会社?(1day)

介護業界の最新動向と施設の見学、先輩社員との交流を通じてアクタガワのことを知っていただきます。また、就活に役立つ情報として座談会も開催し、皆さまのお悩みにお答えしていきます。インターンシップ参加者限定でさらに会社の理解を深められる長期インターンシップ(全3日間)にも参加いただけます。

アクタガワの長期インターンシップ

全3日間になります。アクタガワで取り組んでいるAFM(アクタガワ式フラット経営)の紹介やグループワーク、車いすや介護用ベッドを使用した介護体験、Webを使用した広告運用やHP作成の裏側を紹介します。実践も多くなり、様々な部署の社員と関わることができます。1day仕事体験に参加した方のみ対象になります。さらにアクタガワのことを深く知っていただく機会になります。

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