就活生の方へ、面接での印象の良い入室・着席の仕方

2021年5月10日

印象の良い入室・着席の振る舞い

第一印象が大切であるということは、面接以外にも日常のさまざまな場面でいわれています。しかし、第一印象の重要性は理解しているけれど、どうすれば第一印象が良くなるのか、短時間でも差がつく方法がないかと考えている人も多いでしょう。ここでは、第一印象での好感度をアップする基本として、面接での印象が良い入室と着席について紹介します。読んで確認するだけでなく実際に試してみてください。

ノックの仕方

面接での第一印象というと、自己アピールや面接官の前に立った時と考える人もいるでしょう。しかし、実際には面接はもっと早くに始まっています。例えばノックをするときのマナーも、面接官が見ているポイントです。悪いノックは強くたたき過ぎてうるさかったり、焦って早くたたき過ぎていたりするもの。また、ノックするときの姿勢や立ち姿も確認してください。歩きながらのノックや悪い姿勢でのノックはNGです。加えて、ノックしてから返事を待たずに「失礼します。」と言って入室するのもマナー違反です。良いノックは落ち着いて軽めにおこないます。ノックの回数は3回が一般的といわれています。事前にタイミングや強さを練習しておきましょう。またノックには入室確認の意味もあるので、ドアが開いている場合でも入室許可を求めるため、ノックはしてください。

ドアの開け閉めの仕方

ノックをして「どうぞ」といった入室許可が出たら、「失礼します」と返事をしてからドアを開けましょう。入室したら、ドアは開けっ放しにせず必ず閉めてください。ドアを閉めるときも面接官からは見られています。大きく後ろ手で「バタン」と閉めるのは悪印象。大きな音が鳴らないように、両手で静かに閉めます。ドアを閉めるときには、背を面接官に向けてドアに向き直りましょう。

立ち方

入室したら面接官のほうにまっすぐ向いて立ちます。お辞儀をしてから歩いて部屋の椅子の隣に立ってください。立つのはドアから見て近いほうの椅子の横側です。椅子を横切ることがなければ、自然に正しい位置に立つことができます。面接官からの指示がある場合はそれに従ってください。基本は大学名と学部、氏名を伝え「よろしくお願い致します」と言ってから、お辞儀をします。

お辞儀の仕方

お辞儀は深さによって種類があります。30度程度の敬礼は一般的な挨拶で使われます。面接であれば入退室の時に使うお辞儀です。45度の最敬礼はあらたまった挨拶です。自己紹介や面接終了時におこなってください。お辞儀をするときは、背筋を伸ばして前方の床を見るようにします。男性の場合は手を体のわきにそろえ、女性であれば体の前で手を揃えましょう。

座り方(男性)

椅子の座り方も確認しておきましょう。男性の場合は肩幅程度に軽く足を開くようにします。膝とつま先を前に向けるようにすると、座った時に姿勢よく堂々とした印象になります。座るときに大きく足を開いたり、腕組みしたりするクセがある人もいるかもしれません。しかし面接では悪印象です。横柄に見えて、態度が悪いと思われてしまうこともあります。座る位置は男性でも女性でも変わりません。背もたれから握りこぶしひとつ分の間を開けて座るようにします。意気込むと前傾姿勢になってしまったり、逆にリラックスしすぎると深く腰掛けてしまいます。背もたれから握りこぶしひとつ分開けると、背筋を伸ばして姿勢よく座ることができるでしょう。

手と足の位置(男性)

男性の場合、座っているときの手は軽く握っておきましょう。両太ももに握った手を置いて背筋を伸ばして座るようにします。

座り方(女性)

女性の場合は、座るときに膝とかかとを揃えてまっすぐに座るようにします。足を斜めにしたり、開いたりするとくだけた印象になっていまいます。膝が垂直になってかかとが浮かないように意識してください。職種によっては座り姿や立ち姿も入念にチェックされています。必ず練習しておくようにしましょう。

手と足の位置(女性)

座るときの手は太ももの上で重ねます。指先まで伸ばして右手を下にして重ねましょう。座り方や手の置き方といった所作が美しいと、気品が出て好印象です。手元はよく見られる部分です。立っているときにも体の前で手を重ねておきましょう。指がバラバラだったり、曲がっていたりしないか鏡の前で確認してみてください。また、派手なネイルや長すぎる爪は清潔感がありません。爪が全く手入れされずにガサガサ、汚れているような場合も悪印象になってしまうので、必要に応じてクリームなどでハンドケアしてください。ネイルをする場合は、ピンクやベージュのように肌なじみが良い色でラウンドカットにするようにしましょう。

第一印象が大事な理由

面接官が見ているのは、面接を受ける人が入社して活躍できるかどうかです。その人の雰囲気が会社に合うかどうか、一緒に働きたいと感じる魅力があるかを総合的に判断しています。第一印象は入社後に働いているイメージを持つためにも大切な要素です。清潔感がない人や、態度が悪い人と一緒に働きたいとは感じません。第一印象は、いくつかのポイントを押さえれば飛躍的に良くすることができます。自分がその会社でどのような働き方をしたいのかをイメージし、立ち居振る舞いを練習しておくと良いでしょう。

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